2007-09-27

テレビ会議(慶應義塾湘南・藤沢中・高等部)


今日は、4時20分からUNRWAの学校の生徒とテレビ会議を実施しました。
予定では、4時20分から1時間程度を計画していましたが、交流時間は30分程度。 その理由として、
①UNRWA側がネットカフェにいくのが遅くなり開始が10分遅れた。
②UNRWA側がWEBカメラの設置に時間がかかりさらに10分ほど開始が遅れた。
③田邊先生に急用が入り、予定時間より早く終わらせる必要があった。
④UNRWA側も、授業がある生徒(午後の学校に行く生徒)のため、早めに切り上げたかった。
ということで、だいたい30分程度の交流となった。

交流内容は事前に教師間で共有していなかったので、正直すごく不安でしたが、非常にいいコミュニケーションができたと思います。その理由は以下の3つ。
①田邊先生が事前に生徒に話させたいことを準備していた。
→今回は、リサイクルについてUNRWAの生徒に伝えたいということで、実物を準備し(田邊先生が)、内容を英語で話せるように生徒に事前に準備させていた。
②慶應側の生徒がUNRWA側のアクセスを待っている間、ハムゼが生徒に対してシリアの環境問題やゴミ事情について話をしてくれ、生徒も英語でのコミュニケーションになじめた。
③UNRWAの生徒が描いた絵が手元にあったので、それを土台にして相互の会話をすることができた。

①に関しては、どちらかというとONE WAYな情報伝達だったけれど、③は慶應の生徒がお気に入りの絵を選びそれについて質問し、UNRWAの生徒が答え、またそれに対してコメントや意見を言う、といった双方向の会話ができた。この様子をみて、交流学習をデザインする上で大切な要因を3つ発見した。

・ 双方で共有できる情報が手元にあること。
→ただし、その情報というものは、教師が用意したものではなく、生徒が準備したもの、または制作したものがよい。なぜなら、作品を作った生徒は、自分の作品を評価してほしいため、質問しようとする。また、自分のお気に入りを選んだ生徒は、それについてもっと知りたいと質問しようとする。このように、”動機付け”として、実物や生徒が直接関わった作品を用いるのは非常に効果的だと思った。

・ 映像がなくても、音声がクリアなほうがコミュニケーションがとれる。
→もちろん映像があったほうがいいが、音声にタイムラグがあるとイライラするが、音声がはっきり聞こえるとある程度みんな対応しようとする(一生懸命になる)。ナロウバンドなので、映像が無理な場合は、すぐにでも音声でのコミュニケーションに切り替えるなどしたほうがいい。

・ お互い名前を覚えあうように努力したほうがいい。
→今回UNRWA側の生徒は全員私が知っている子たちだったので、テレビ会議の前で自己紹介するとき、結構さらっと流してしまいがちな自己紹介だけれど、”この子がハヤだよ。ハヤっていってみ”、”ハヤ、今あなたが会話しているのはマヤだよ”などお互いの名前を確認させ、誰と話しているか意識させることで、会話しているほうが、”今自分は・・と会話をしている”という意識がうまれるようだ。生徒の顔写真と名前を見せるような工夫を今後したほうがいいと思った。

今回は、お互い話したい内容やもっと知りたいことなどがあり、質疑応答がいろいろできたのでよかった。今後慶應側が環境に関する絵を完成させ、その後ポスターを作り、UNRWAにフィードバックする。本当の学習活動になるのは、フィードバックしたあとなので、今後の活動が楽しみだ。

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