2007-09-17

平等院鳳凰堂


現在ラマダン中です。
ラマダンというのは、日がある間は食べたり飲んだりしません。
この期間は、イスラム教徒にとってとても神聖な期間で、人にやさしくしたり、家族を大切にしたり、忍耐強くしたり、寛容である必要があります。

しかし、この期間、一人でラマダンをするのは大変だし、家族がいないので、聖なる月間にひとりで過ごすのはすごく寂しく辛いことです。そこで、今野君、鎌田くんと相談し、少し気晴らしにドライブに行くことにしました。ドライブだと歩く距離も多くないし、おそらく体に負担はかからないでしょう!

ちょうど、台湾からアイチという友達もきていたので、5人で京都の平等院鳳凰堂へ。富田からはすぐにいける距離なのです。

ハムゼが住んでいるヤルムーク難民キャンプは緑はほとんどない地域です。一方日本には緑に恵まれ、自然との調和のもとで多くの建造物が作られてきました。平等院鳳凰堂は、10円玉にも描かれている場所で、ハムゼも「こういうところに住めたらなぁ~」と一部始終言っていました。

とはいうものの、イスラム教のハムゼは、あまり神社や寺というものは、「物」として捉えるだけで、そこにある日本の聖なる空間を感じることはしませんし、しようともしません。宗教って強いし、逆に自分の信念を他者に押し付けることで、お互いが嫌な思いをすることもあると思いました。(たとえば、お参りしているときに、”こんなところに神がいるわけではない。そんなことしても無駄だ”とか、神社の鐘で遊ぼうとしているのを注意すると、”神はこんなことでおこんらない、なぜならここにはいないから”とか、”祈るときは”ビスミンラー”と言え、言え、言え”と後ろから執拗にいってきたりなどなどなど。

イスラムのことを理解し、アラブに4年以上関わっている私でもやっぱりカチンとすることもあります。異文化理解って本当に難しいし、理解っていうのはほとんど不可能だな、と思いました。なので、寛容であれるように努力をしたいと思います。

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